人が所有する財産の種類は不動産、車、骨董、宝石、株式、保険、ゴルフ権、ブランド商品等、数多く存在します。その中でも不動産は代表的な財産であり、他の財産と比較しても高値で取引されます。しかし相続によって不動産を取得しても、その処分に困り、そのまま放置されている方が多くいらっしゃいます。
実際に不動産を取得しても居住しない典型的な例として、相続人の方が生活の拠点となるご自宅をすでに所有している場合が挙げられます。生まれ育った懐かしい実家といえど、自ら築き上げた現在の生活拠点を変更してまで、そこに住む可能性は少ないでしょう。その結果、相続した土地や建物を利用する人が誰もいない状態となります。これが最近世間で騒がれている、『空き家問題』の大きな原因の一つです。
この「空き家問題」を放置することで、いくつかの弊害が発生します。
代表的な例としては次の通りです。
②ゴミの不法投棄による衛生環境の悪化。
③不法侵入や不法占有による治安の悪化。
これらの問題は、不動産の価格を下げる要因ともなりますが、老朽化した建物が損壊し、強風によって飛ばされたその破片が人を傷つけてしまった場合など、その不動産の所有者が責任を負うことにもなるのです。また平成27年2月26日に、「空家等対策の推進に関する特別措置法」という法律が施行されました。これにより、「特定空き家」と認定され勧告を受けた場合には、土地の上に建物が存在する事による固定資産税の優遇措置から除外されてしまいます。その結果固定資産税の納税額が6倍前後となってしまうのです。
上記のような弊害を解消すべく不動産の売却をお考えになっても、売却を依頼する不動産業者がどういった特徴を持っているのかが、ご不明な方もいるでしょう。それでは、その特徴についてご説明させていただきます。
大手不動産業者
メリット
情報量が豊富で広範囲に広告が出せます。
扱う案件が多いのでスタッフの経験も豊富です。
デメリット
価格が安い不動産だとあまり熱心に動いてくれない傾向があります。
売却物件を多数抱えているからだと考えられます。
小規模の町の不動産業者
メリット
価格が安い不動産でも熱心に動いてくれる傾向があります。
また地元ならではの査定能力があり不動産の価格を正確に把握しています。
デメリット
基本的に広範囲に広告は出せません。
個人の買主を見つけるのには向かないかもしれません。
情報量も大手には敵わないと考えられます。
また不動産の売却先も、個人のお客様と業者の二つに大きく分かれます。
個人の場合
メリット
買主が個人のお客様の場合、高く売れる可能性が高い。
デメリット
売却に時間がかかる傾向がある。
特に売却希望価格が高い場合、2年を経過しても売れない事があります。
業者の場合
メリット
早く売却できる傾向がある。
資金力も豊富で信頼ができる。
デメリット
買主が業者の場合、個人のお客様より価格が安くなる可能性が高い。
取得した不動産を売却する際には、このようなメリットとデメリットを理解しつつ、状況に応じて対処することで、納得のいく結果を生み出せるのだと考えております。当事務所では、不動産の売却等のお悩みにも対応できるよう、信頼のおける不動産業者と提携しております。あなたと不動産業者との架け橋となり、スムーズに進められる体制を整えておりますので、安心してご相談ください。