親が広い土地を所有していて、その一部に自分の家を建てる場合はどうすれば良いのでしょうか?
分筆登記
住宅ローンを組む場合、金融機関によって建物とともに土地にも抵当権が設定されるため、前提として家を建てる土地とそれ以外の土地を登記上分ける、分筆登記という手続きをすることをおすすめします。分筆登記をすれば、抵当権を設定されるのは家を建てる土地と新たに建てる家のみですが、分筆登記をしないと土地全体に担保が及んでしまうことになってしまうためです。この手続きをするには測量や境界の確定が必要になるため、専門的な知識と技術が要求され、土地家屋調査士という専門家に依頼することが一般的です。
分筆のメリット
前述の抵当権の問題だけでなく宅地部分を特定して登記名義を変えられることも挙げられます。なお、生前に所有権の移転をする方法として、売買や贈与をする方法がありますが、売買の場合は一般的な周辺の取引相場に相当する金額より低いと、その差額が贈与扱いになり贈与税が発生する可能性があります。贈与の場合は多額の贈与税が発生するため、親の生前中は使用貸借により無償で土地を借りて、相続のときに名義を変えることが多いようです。ただし、兄弟等の他の相続人がいる場合は、相続の際に土地の登記名義を確実に自分に変えられるよう、親に遺言を書いてもらっておくことが理想です。
当事務所では、分筆、抵当権設定、建物(家)の登記、遺言書作成まで提携の土地家屋調査士とともにワンストップで行うことが可能です。